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マントルと色温度のハナシ

今回はランタンの発光に欠かせないマントルについてのコンテンツです。

灯油やガソリンの加圧式ランタンやガスランタンには発光体であるマントルが必要です。(ルミエールランタンやノクターンは除く)

ランタンが発光する仕組み



ガソリンランタンを例にすると、ポンピングによってタンク内の圧力を上げてジェネレーターをガソリンが通過する際にマントルの燃焼による熱で気化したガスとフレームを通る空気が混ざり合って混合気を作り出し、ミキシングチャンバーで混合気の充填効率を高めてマントル内に混合気をためてマントルから漏れる際に燃焼されて発光します。
空気と燃料の混合比(空燃比)はミキシングチャンバーのサイズで決まります。
ランタンの点灯時に炎上するのはジェネレーターが温まらずに生ガスが出ているからです。
灯油ランタンの場合は空気の取入れ部がバーナーよりも上のベンチレーター辺りにある物が多いです。これは灯油の引火温度が高温な為、空気も高温であると効率が良いからだと思います。ガソリンエンジンとディーゼルエンジンの違いみたいなイメージですね。
ガスランタンの場合はジェネレーターは有りませんがガスを気化させるノズルから直ぐに空気を取り入れて直接マントルを燃焼させます。ガスは元々圧力が高いのでチャンバーは不要です。

マントルの素材


マントルをちょっと粗目な編みにした画像です。この1本ずつは硝酸セリウムを含んだ繊維(綿)でできてます。昔は絹製のシルクマントルというのも有りました。最初に空焼きすることでセリウムだけが残り、これが発光体となります。
以前は硝酸トリウムも使われてましたが、放射性物質ということで使われなくなったらしいです。放射性物質といっても人体への影響は無いレベルだそうです。
マントルが白く光るのはこの硝酸セリウムと硝酸トリウムの割合で決まるらしく、最近製造されているマントルで白く光るのは大王マントルくらいでしたが、こちらも最近、材料の変更があったようで暖色な明かりになってしまったというのをURBAN LIGHTSの時に聞きました。

マントルの種類


上写真は一般的なマントルの例ですが、ColemanではNorthstarは特殊な形状のマントルを使います。また、ガスランタンや一部の灯油ランタンは提灯型のマントルを使用します。



コールマン マントル(95型)
ランタンメンテナンス用別売りパーツ。
95-102J:2000-750J、2500B790XJ


コールマン マントル(21A型)
ランタンメンテナンス用別売りパーツ。
21A102J:200,200A,B,220D,E,F,H,J,K,228D,E,F,H,J,275,275A, 282,285,286,286A,288A,290,295,321B,325A,,290A,335,5145A,B, 5150,5153,5155,9950,9960


コールマン(Coleman) マントル 20型
ランタンメンテナンス用別売りパーツ。
20-102J:229-726J

マントルのサイズは燃圧と空燃比で決まります。まあランタンのサイズ毎に燃圧と空燃比が調整されてます。といってもバリエーションが多いのはColemanくらいですけどね。
マントルのサイズが違うものを付けてしまった場合はどうなるかというと、例えば300cpのランタンに500~600cp用のマントルを付けると、発光はしますが赤火になり暖色が強めになって照度が落ちてしまいます。逆に300cpのランタンに#20などの小さなマントルを付けた事はないですが、恐らく白めな色温度で発光はしますが、マントルのサイズが小さいため照度的には落ちるんではないかと思います。
一般的な200~300cpのマントルでもColeman200、200A、242辺りだと大王マントルの赤ラベルで丁度よい色温度(白め)で発光しますが、Coleman200B、286辺りだと燃圧が弱く暖色の強い色温度での発光になってしまうことからこれらのランタンではColemanの#21を使うようにしてます。他にテーブルランプやツーマントルのランタンについても自分はColeman#21が好みです。
今回はランタンのマントルについてのコンテンツでした。
おしまい

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